人類が失敗から学ばないということについては割と絶望的な感じを覚える時さえある。一体全体、あのスイッチ付の延長コードは何なのだ、ということをこれまでも繰り返し(過去2回=1繰り返し)述べてきたが、まだうちの会社には延長コードが存在するので、ここでもまた述べようと思う(2繰り返し目)。
過日、隣の島(営業部)のパソコンが、突然、すべて沈黙した。すわ、何事か、と思ったら、原因は一人の女性が、電源コードの差し替え云々をやろうとして、誤って(と本人は言っているが私怨の可能性は否定できない)延長コードについた「滅びのスイッチ」を押してしまったらしいのである。(当然、営業部は「目が!目が!」と言いながら奈落の底に落ちていった)
これまでの私の非常に乏しいオフィス経験の中でさえ、何度かこういう事件を目にした。若い頃には、私自身、こうした恐ろしい事件を1度か2度経験している。なぜだ。誰があんな「破滅のスイッチ」をオフィスに用意したというのか。そいつはラピュタの王族だったのか?
そもそもパソコンの電源を切る方法というのは、純然たる作法がある。Windowsの場合であれば
1.Windowsメニュー(画面左下)から「Windowsの終了」を選び、表示されるメニューから「電源を切る」を選ぶ。
というのが絶対の基本であって、これがうまくいかない場合にのみ
2.電源ボタン長押しで強制終了する
ということが許され、それでもなお電源が切れないという場合は天の無慈悲を恨みつつ
3.電源コードを引っこ抜く
ということになるのである。あの悪名高いCtrl+Alt+Delete処理は別にしてもだ。
こうした作法に従ってさえ、2と3が多大なリスクを背負っているという事は考えておかねばならない。強制終了はパソコンに少なからぬ負担を与え、最悪の場合、データが失われるとか、二度と起動しなくなるとか、そういう悲劇に見舞われることもある。生き返りに失敗して灰になる冒険者が後を絶たないように、立ち上がらなくなるパソコンも後を絶たない。
そんな悲劇を避けるためにも、パソコンの電源は正しく切断されるべきなのである。

で、スイッチ付の延長コードだよ。こういうおぞましいヤツ。

もちろんわかるよ? 集中管理で電源を落としたいとか、待機電力がモッタイナイ!とかわかる。わかるけど、そんくらい手で落とせよ、と言いたい。てゆーかパソコンを巻き込むな。スイッチつなぎたけりゃ、それ専用の線を引け。パソコンは絶対安定して電力を供給できる電源につなげ。重要なサーバーなんかだと危機管理のために非常用電源を用意することさえあるって言うのに、君たちは何かね、その真逆の、リスク重視の配線をするというのか。スリル楽しんでんのか? 恥を知れ。
まして、待機電源のこととかエコとか考えたこともないのに、ただ惰性でスイッチ付を買ってきて、惰性でそれにパソコンをつないで……なんていうのは、許されざる間違いなのだ。
だから諸君、ここで私が言いたいのは、延長コードは選べ、ということである。
・ほこりシャッター、まぁ神経質な気もするが、漏電や加熱のことを考えるとあってもいい。
・雷サージ対策はあった方がいいかもしれない。今まで一度も雷サージに遭遇したことはないけれど、一生に一度くらい、神の怒りに触れることだってあるかもしれない。
・「抜け止め」も付けてよろしい。差して回す、という動作が少々うっとうしい気もするが、少なくとも悪いことは起こらない。
・マグネットは嫌い、パソコンとかデータとか壊すから。でもオフィス机にくっつくのはたしかに便利だ。
・電源スイッチはおお、やめておくれ。そんなおぞましいものは捨てるんだ(せめて、パソコン以外のものに使う)。
以下、こんなにいろんな種類があるんだよ、というご紹介。私が量販店とかで見かけてちょっとおもろいな、と思ったもの中心に。細かい機能はともかく、選んでくれたまえ、自分の目と手で、自分の用途に合ったものを。